第189回 定例会報告 
平成29年7月3日(土)13:30~16:30   

会場:仙台市 仙台市民会館 「第2教養室」


発表者:今野 佐也圭

司 会:酒井 良隆   記 録:佐藤 知生


定例会報告
東北保健医療専門学校 
酒井良隆

仙台市民会館という仙台でも有名な会場で行われた今回の定例会。市民会館の中にある「第二教養室」は最も我々になじみ深いOT室のような雰囲気の一室でした。どこか落ち着く、あらゆることが考えられる環境だったと思います。今回の定例会は福祉型障害児入所施設で今年度から勤務されている、今野先生からの発表でした。対象は自閉症などの障害を持つ方や、虐待・養育放棄などの措置者と幅広く、OTとしての取り組みに苦戦されている日々などご紹介頂きました。


発表事例も自閉症の方で、関係性作りの経過と今後の展望について話されました。発表事例の資料は、本人およびご家族からの同意を得られる状態にない事から、発送することは出来ませんが、対象者本人から表現されることをもとに、本人の安心をいかに提供していくか、そのきっかけとなるものを掴みつつある今野先生の取り組みに、参加者からの応援メッセージが多く寄せられた会になりました。

平成29年 秋 代表あいさつ

平成29年 秋 あきらかに違ってきている

 臨床精神科作業療法研究会
 代表 青山  宏

あきらかに違ってきている。自分自身、たかだか60年を超えて生きているだけなのに、そう思わずにはいられない。例えば、天候がそうだ。雨の降り方や寒暖の差、風の強さなどにそう感じる。大雨被害などの際の住民インタビューでは、「こんな降り方は生まれて初めて」と語られることが多いように思う。明らかに、この2,30年の間に何かが変わってきているように思う。単純に地球温暖化のせいだとは言わないが、何か変だと感じてしまう。

 人と人の関係に関してもそう思わずにはいられない。ちょっと前の頃より、自分と違う立場の人に向けた言葉や態度に棘棘しく非寛容なものを感じるようになってきた。ヘイトスピーチに見られるように、宗教、民族、立場が違うものを全く認めようともしないだけでなく、叩きのめしたいとの意思さえ感じる。人の話は聞かない。説明や合意は振り向きもされない。数の力で物事を強引に押し通す。都合が悪いことは全てフェイクニュースとされる。一国を代表する立場の人間さえ、互いに子供っぽい罵詈雑言を浴びせてよしとしている。

 街での人の振る舞いにも、違ってきているのを感じてしまう。多くの人がうつむき、手の中の四角い箱を見つめている。情報は満ち溢れているのに、今までの時代より、互いの会話や笑顔の交換も少なくなってきているのではないか。あきらかに違ってきている。
 
 そう思ってみてみると、当研究会で続けている症例検討は、いい意味で変わらない。ゆったりした時間が流れているように思う。気のせいだろうか。そうではあるまい。定例会、公開症例検討会で、1症例に3時間をかけて、じっくりと患者さんと作業療法士の相互の関係性を見つめていく取り組みは違ってきていない。臨床の症例に学び続け、対象者と作業療法士の相互の力と可能性、作業の力を信じ続けるという確かな共通の基盤が存在しているからだと思う。今後も、ギスギスした時代と世界の流れの中で、しっかり地に足をつけて活動を続けていってほしいと念じずにはいられない。






秋の研修会無事終了いたしました!!
多数の参加ありがとうございました。

平成29年度 秋の研修会のお知らせ (詳細)
       申込書はこちら(終了済み)
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  ※非会員向け:会員向けには研究会通信と共に郵送されます。

期日:平成29 年10月7日(土)~8日(日)
会場:岩手県遠野市 たかむろ水光園
テーマ:「精神科作業療法と美」
 内容:
  10月7日(土)
  1)シンポジウム
   「作業療法と美」
     青山 宏(西九州大学 作業療法士)
   「精神医学と美」
     五十嵐 善雄(ヒッポメンタルクリニック 精神科医)
   「作業療法臨床における作業療法と美の発見」
     稲毛 義憲(東北福祉大学 
                                      せんだんホスピタル 作業療法士)
   「人との関わりと美」
     佐藤 知生(社会医療法人二本松会 
                                      かみのやま病院 作業療法士)

  2)民話語り部を聞く会

  3)懇親会

  10月8日(日) 公開症例検討会
    スーパーバイザー
     五十嵐 善雄(ヒッポメンタルクリニック 精神科医)
     青山 宏(西九州大学 作業療法士)